メランコリアのコメント(Aug.2010)

 
中島ノブユキさんのメランコリアのコメントを書かせていただきました。
いつものように3つ書いてそのうちのひとつをプロデューサーに選んでもらいましたので、どれが選ばれたかは店頭でご確認いただけると嬉しいです。


1.バッハは神様のために音楽を奏でた。クラウス・オガーマンは大衆音楽にストリングスという魔法のベールを覆いかぶせた。アントニオ・カルロス・ジョビンはブラジルの雨や波をボサノヴァという映像作品にしたてた。僕らの中島ノブユキは21世紀の東京にいながらにして音楽の世界を歴史を旅する。そしてその旅の報告として音楽地図をピアノという筆で描く。そして僕たちも旅をする。メランコリア号という船に乗って。

2.小さい頃、カリブ海の海賊たちと宝探しをする夢を見た。小さい頃、タイムマシーンに乗って旅をする夢を見た。大きくなった今、小さい頃の夢を実現する中島ノブユキという音楽に出会った。中島ノブユキの音楽は私たちを世界と時間の旅に誘う。船は楽譜で描かれている。船長の中島ノブユキは言う。「さあ不思議な旅が好きなみんな、メランコリア号に乗る準備は出来たかな」

3.このアルバムを聴いて小さい頃に図書館で過ごした日々を思い出した。茶色くて良い香りのする古い本はひとりぼっちの私を時間旅行や世界旅行に連れていってくれた。このアルバムもあの古い本と同じように私を色んな旅に誘う。アルバムの船長はもちろん中島ノブユキ。乗組員は強面だけどとにかく楽器の上手いお兄さん達。ひとりぼっちの夜でもこの船に乗れば世界中の色んな時代を旅できる。風よ吹け。メランコリア号よ進め。


という具合に結局は同じ内容を手を変え品を変え表現してみました。

面白かったのはこれを中島さんにメールしたところ、返ってきたメールの書き出しが「船長です…」だったことです。

 

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