荻窪のフィンランド・カフェ・モイのマスター岩間さんが書くブログはご存知でしょうか?例えば『エクスプレス』がおもしろいやハシモトくん、義父のレコードといった名品があるんですね。で、この方と一緒に「雑誌を作ろう」とか「いや、本を作ろう」とか色々と話していたのですが、結局「カフェ&レストラン」という雑誌に二人で連載をさせて頂くことになりました。
例えばイタリアン・レストランのシェフと寿司屋の大将が毎回ワンテーマでコラムを書いていたら面白いと思いませんか?例えばその二人が「魚」をテーマに書く、あるいは二人が「塩」について書く。もう少し別のパターンだと、古本屋のご主人と中古レコード屋の店主が毎回ワンテーマでコラムを書くって読んでみたいと思いませんか?例えば「映画」がテーマだとか「経営」がテーマだったりする訳です。そんなアイディアで荻窪のフィンランド・カフェの店主と渋谷のボサノヴァのバーの店主が毎回同じテーマで2500字のコラムを書いてみるという企画なんです。
デザイナーはお馴染みサンクの保里正人です。いつもながらシンプルかつ大胆なデザインになっております。イラストは日置由香さんです。繊細な線で人物や動物を描くと最高です。ムース・ヒルのジャケットやTシャツの絵を描いていますし、以前は保母さんをやっていた方なので伊藤ゴローさんちの太郎くんのベビー・シッターなんかもたまにやっているそうです。
さて掲載されている「カフェ&レストラン」という雑誌ですが、はっきり言ってしまえば飲食店経営者及び飲食店をいつかやってみたいなあという人向けの専門誌です。広告もエスプレッソ・マシーンや飲食店向けの大型冷蔵庫なんかがメインです。しかし専門試なだけにたっぷりと取材がされていて、とても読みごたえがあります。例えば普通のファッション雑誌だと正直、情報の使いまわしがありますよね。どうしても取り上げるお店は他の雑誌と似てしまうし、特集もやっぱり似たような内容になってしまいがちです。「読者はどこ?」って感じです。しかしこのカフェレスは読者が飲食店経営者なので手加減が許されないんです。取り上げるお店も「足で探しているなあ」と感じますし、毎回の特集も「使えるなあ」と感じさせます。大型書店の飲食の棚に行けば平積みになっています。ご興味のある方は手にとってみて下さい。
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